★効果的!子の論理力を育てる「5つの言葉」★ 2016.12.8

★効果的!子の論理力を育てる「5つの言葉」★ 2016.12.8

論理的思考を家庭で身につける、簡単な方法

 

いつごろからでしょうか、ロジカルシンキングという言葉は、ビジネスでも学校教育でも必要であると言われてきていますね。ロジカルシンキングは日本語でいえば、論理的思考とでもいいましょうか。難しい感じがしますが、単純に「筋道を立てて考えることができる力」と考えていいでしょう。

 

今回は、ちょっとしたコツで論理力を鍛える方法について、お話いたします。

近年、巷にはたくさんのロジカルシンキング関連の本やメソッドが出ており、それぞれ特徴がありますが、私のアプローチは単純明快です。具体的に言うと、「物事を極力単純化して、親と子の日常会話の中などで、自然と力をつけていく」というものです。

 

これからお話する方法は、これまで数々の生徒との対話などで実践し、効果があったものです。ぜひ、お子様との日常生活の対話の中で、自然と取り入れてみてください。日常生活を通じてロジカルな考え方ができるようになってくるはずです。

 

その方法とは、日常会話に次のたった5つの”マジックワード”を取り入れることです。

 

要するにどういうこと?」  

「例えばどういうこと?」  

「他にはどんなことがあるの?」  

「なぜなの?」  

「どうすればいい?」 

 

この5つの問いかけを普段の何気ない会話の中に入れてあげるのです。そうすると、問われた子どもは自然と、頭が動き出し、考える力と構成力が身につくようになります。

 

 

「具体」⇔「抽象」ができると強い

 

それではこの5つの言葉について説明しましょう。

 

1.「要するにどういうこと?」― In a word ?

これは、具体的な内容をまとめさせるときに使います。子どもの話は結構、個別具体的なことが多いですね。見たまま、経験したままを話す傾向にあるので、「要するに?」といって簡単にまとめさせるのです。これは国語の要約問題でも威力を発揮しますし、今後のコミュニケーションの場面で役立つことでしょう。

 

2.「例えばどういうこと?」―For example ?

これは、抽象的な内容を、わかりやすく具体的に説明させるときに使います。子どもが何か漠然としたことを言った場合、「例えば?」と聞いてあげましょう。すると、相手にわかりやすく伝えるための具体例を考えるようになります。

 

「要するに?」⇔「例えば?」とは、抽象⇔具体であり、その往復をさせることは非常に有効です。これだけで、とてもわかりやすい話ができ、論理的になっていきます。自然と国語の読解力が高まるというおまけまでついてきます。ちなみに、いわゆる賢い子というのは、抽象度の高い話を理解できる子です。このように具体⇔抽象のトレーニングをしていくと、そうした力がついてくるはずです。

 

3.「他には?」―In addition ?

これは、話題を水平展開させるときに使います。話があまりに抽象的すぎるときに、「例えば?」といって具体例がでてきますが、1つだけでなく、他にもあるかどうか聞いてみましょう。これはボキャブラリーを増やすことや発想力を高めることにつながります。

 

4.「なぜ?」―Why ?

この言葉は、理由や背景を考えさえるときに使います。ロジカルシンキングでは、「なぜ?」は非常に重要なキーワードです。これまで、私は、この「なぜ?」という言葉を使って、生徒の考える力をつけてきました。最も重要で普遍的な言葉です。「何?what」「誰?who」「いつ?when」「どこで?where」「どっち?which」だけでなく、「なぜ?why」を入れると、途端に会話が本質的になっていきます。

 

5.「どうすれば?」―How ?

これは方法を問う言葉です。「では、どうすればいい?」と聞かれて、はじめてクリエイティブな力が出てきます。または、「あなたはどうしたいの?」と聞けば、他人事から自分事になります。ロジカルな世界では、分析や表現ばかりが強調されがちですが、この「では、どうすればいい?」と問いて、ポジティブな未来へと誘導してあげることで、より実践性が増してきます。現実と未来をつなげるための、非常に重要な言葉です。このマジックワードは勉強の場面以上に、実生活で役に立つことでしょう。

 

 

では、このような言葉を使って、どのような会話をしていくか。2つ紹介します。

 

(例1)抽象的すぎる話から始まったとき→具体的(「例えば?」)な方向へ

 

子:「今日の授業、面白くなかった!」

親:「そう、面白くなかったの。例えばどういうところが?」

子:「算数が難しいことばかりでよくわからなかったかな」

親:「そうなの。他に何か面白くないことはあった?」

子:「ん~、小テストで点数が…」

親:「悪かったのね」

子:「うん」

親:「どうしてそうなっちゃたんだろう」

子:「遊んでばかりいるから」

親:「じゃ、これからはどうしたらいいの」

子:「勉強をしっかりやらないといけない」

 

こうやって会話を発展させよう

 

(例2)具体的な話から始まったとき→抽象(「要するに?」さらに「なぜ?」「ほかには?」)の方向へ

 

子:「この時期(定期テスト期間中)に友達からメールがきて大変」

親:「そう、メールがきて大変なのね。どうして今多いの?」

子:「写メでノートを撮って、送ってくれって言う人がいて」

親:「そんなことまであるの?」

子:「わからないことを教えて欲しいって、電話までくる人もいる」

親:「結局どういう状況になっているの?」

子:「全く勉強が進まない状況」

親:「なぜそうなっているの?」

子:「日頃からちゃんと勉強しない子が多くて、テスト前になると私のところにヘルプがきちゃうのよ」

親:「他にも何か理由があるんじゃない」

子:「私に聞けば何でもあるし、わかると勘違いしているのかも」

親:「じゃ、どうしたらいいのかしら」

子:「テスト期間中はメール禁止にするとか、でも友人関係も大切だし、メールにも少しは返事できるよう、テスト勉強をもっと前倒しでやろうかな」

 

 

現実には、ここまでスムーズな会話にはならないかもしれませんが、それでも、5つのワードを織り交ぜてみると、問われた子どもは、それなりに考えていきます。そして、いつしか、具体と抽象の往復もできるようになり、因果関係の説明や、今後のビジョンまで語れるようになっていきます。

 

日常会話で十分トレーニングできる!

 

私は、このように日常何気なく使っている言葉や会話パターンによって、自然とロジカルな頭を作ることができると思っていますし、これまでも実践してきました。もちろん、読書から得られることもあるでしょうし、論理的思考のトレーニングを特別に受けることでも可能でしょう。

 

しかし、お金もかからず、しかも現実世界の話題を通じて“トレーニング”できるのですから、これほど良い方法はないと思っています。さらに5つのマジックワードを使ってこれを構造的に表現する練習をすると、小論文が書けるようにもなっていきます。もちろん多少の小論文作法を学ぶ必要がありますが。

 

特別なロジカルトレーニングをすることもひとつの方法ですが、このような日常会話内での“さりげない”やりとりをなさってみてはいかがでしょうか?

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