☆模試の合格判定の見方☆ 2024.10.6

☆模試の合格判定の見方☆ 2024.10.6

 

高校受験を控え、多くの方がいくつかの模試を受けていると思います。
模試では志望校を書き、合格判定が出ます。

しかし、A判定だとか、D判定だとか、80%だとか、

50%だとか言われても実際どういうことかよく分かりませんよね。

「実際、この判定で受かるのか?それとも受からないのか?」
「それぞれの判定はどう言う意味を持っているのか?」
「志望校を決めるのにどのように役立てればいいのか?」
分からないことだらけですよね。

 

そこで今回は、塾講師の経験に基づいた現実的な模試の判定の見方をお教えします。

 

高校受験模試の合格判定の判断基準

これからお話しする判断基準は中3の受験直前の模試の結果から言えることです。

中2や中3の夏の模試など、まだ受験まで時間がある場合は諦める必要などはないですが、

最終的にこの基準で志望校を絞らなければいけないことは意識しておいてください。

 

 A判定

A判定=ほぼ合格

A判定は合格圏と言われますね。この判定を取った高校は基本的に合格すると考えていいでしょう。

基本的にと言ったのは本番では緊張して何が起こるか分からないからです。

A判定は合格率80%以上と書かれていますが、80%ギリギリの場合落ちてしまう場合も結構あります。

そのため、滑り止め校にはA判定でも合格率が90%以上の高校を一校は入れておくと良いでしょう。

しかし基本的にA判定=合格と思ってもらって構いません。

 

生徒がA判定を取ってくるとすごく安心します。

第1志望がA判定なら最高ですが、もっとチャレンジするなら2校ぐらいは

滑り止めとしてA判定の高校を受けておきたいところです。

 

 

B判定

B判定=受かるも落ちるも半々

B判定は可能圏と言われますね。模試によって異なりますが、だいたい合格率60~80%がここに当たります。

しかし、実際の合格率は5~60%ほどに感じます

ワンランクレベルの高い高校を第一志望にした人が合格できずに、その子たちが合格を持っていってしまうからです。

例年、いい流れに乗れた子はB判定の高校を全部合格ということもありますが、全部不合格の子もいます。

このように本番に強いとか弱いとかが大きく影響してくるレベルです。

一番判断が難しいラインではありますが、ここらへんの学校は合格判定だけでなく

過去問を見て受験を決めることをオススメします。過去問との相性も合否を左右するからです。

また、全部不合格になってしまうこともあるのでもうA判定の高校を1校は受けておくことをお勧めします。

 

色々言いましたが、十分に戦えるラインです。

志望校はこのラインよりも上で選ぶことをオススメします。

 

 

C判定

C判定=ほとんど受からない。けど受かる可能性もある。

C判定は努力圏と言われますね。合格率は40~60%がここに当たりますね。

しかし、実際はほとんど受かりません。

第一志望でどうしても受けたいというなら止めませんが、合格することはほとんどないと思ってください。

どうせ落ちるだろうけど、受かったら儲けものと言って受けさせる方がいますが、

子供にとって不合格は非常に精神的にくるものがあります。

受験はいい流れに乗ることが非常に大切なのでショックを受けそうな場合は受けることはオススメしません。

とは言っても受かる可能性がまだあるラインです。第1志望校は最低でもC判定以上にしておきましょう。

C判定より下は正直絶対受からないものと考えましょう。

 

 

D判定

D判定=受からない

D判定は合格率20~40%と言われますが、体感的には5%ほどでしょうか。

つまり、受けてもまず受かりません

個人的にはD判定より下の判定の高校を受験するのは無駄だと思います。

同じ日程でC判定以上の高校を受験したほうが絶対に良いです。

 

 

E判定

E判定=受かる受からないという以前の問題。解答用紙はほとんど空欄。

E判定は再考圏と言われますね。絶対受かりません。

E判定は合格率20%以下と言われますが、実際は0%と言っても良いでしょう。

合格率うんぬんという話以前に、お子様の学力と入試問題のレベルに差がありすぎる状態です。

そもそも問題内容を理解できない、何をすればいいか全く思い浮かばないという状態です。

解答も多くが空欄になっています。

 

合格判定は一定の指標でしかない

 

これまで合格判定についてちょっと厳しめにお伝えしてみました。

しかし、模試の合格判定が全てではありません。その理由や知っておいて欲しいことをお話しします。

 

模試により判定は大きく異なる

いくつかの模試を受けると判定が大きく異なることがあると思います。

それは、模試により難易度、受験者層が異なるからです。

例えば簡単な模試の場合(進研模試など)学力が低い子たちは点数に差が出ますが、

学力が高い子たちは皆高得点を取るので点数に差が出ません。

その場合、偏差値が高い学校の判定を出すのは難しくなります。

逆に難しい模試(駿台模試など)の場合学力が低い子たちは全く解けないので差がつきませんが、

高い子たちは差がつきます。

 

正確な判定を受けたいのなら

偏差値が高い高校→難しい模試を受ける
偏差値が低い高校→簡単な模試を受ける

 

 

<重要>「6割受かる」「8割受かる」の意味が違う

模試の合格判定って、「B判定を取った人は6~8割合格する」という意味だと思っていませんか?

それは合っているんですが、少し違います。

 

正しく言うと、「B判定を取った子は模試を受けた後から試験本番まで勉強する。

伸びる子も伸びない子もいる。伸びた子は受かるし、伸びなかった子は落ちる。

受かったこと落ちた子の数を数えると、6~8割受かっている。」

 

だから「試験を受ければ6~8割受かる」のではなく、

「模試から勉強して学力が伸びるほうの6~8割に入っていれば受かる」ということです。

 

だからA判定でも模試から勉強せずに、学力が伸びない1割とかに入ってしまえば落ちるんです。

合格判定は模試から入試本番までの勉強の頑張りで変わってくるということを必ず覚えておいてくださいね。

 

高校受験は勉強期間が短いので逆転もありうる

そして高校受験は逆転が起こりやすいんです。

それは試験内容が中学、大学受験に比べて単純なのと、受験勉強に費やす時間が短いからです。

そのため例えば10月の模試で悪い結果を取っても受験までの3,4カ月を

全力で勉強すれば逆転できることもあります。

 

そのためには、残った期間を誰よりも効率よく、たくさん勉強する必要があります。

今まで通り勉強していては逆転はできません。

 

北九州市八幡西区折尾個別指導「オアシス学習塾」

 

 

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