☆模試の受け方☆ 2024.10.14
中3生になると各都道府県で模擬試験がありますが、どんな風に模試に望んだらよいでしょうか?
模擬試験は1回数千円とそれなりに高価な受験料を支払いますので、明確な目的をもって受験しましょう。
今回は模試の受け方についてお話します。
最低限の身だしなみは出来ていることは前提とします。
①試験会場に入ったら,出るまで友達と無駄話はしない。
試験前や試験の合間に友達と話して点数が上がるのなら話して下さい。そんなことはありませんよね。
受験会場に入ったら,試験が終わって受験会場を後にするまでは友達とは無駄話はしないようにしましょう。
携帯・スマホなども当然ですが見るのはやめましょう。
他の受験生から見ると,友達同士で「全然勉強してないから、できなかったよ。」とか、
休憩時間に「さっきの数学どうだった?」とか話しているのは非常に不愉快で滑稽です。
②会場に着いたら試験開始までひたすら勉強
試験当日に勉強したところで,確かに結果が目に見えて変わることはないかもしれませんが、
何もしないのもまた愚の骨頂です。変わる可能性が1%でもあるなら勉強しましょう。
「試験前は精神統一だ」とか言ってる人を尻目に、試験が始まるギリギリまで、
試験監督が「勉強道具はしまって下さい。」と言うまで勉強し続けましょう。
特に社会の用語や英単語などは試験直前でも結構な量を目に入れることができます。
もちろん、普段ろくに勉強してないのに当日の朝から勉強しても意味ないですよ。
当然,休憩時間もずっと勉強です。①で友達と無駄話はしないと書きましたが、
ずっと勉強してたら喋る暇などありません。しかしトイレにだけは行っておくようにしましょう。
③試験時間中は集中する
下位層の生徒に多いのですが、全然解けないからと途中で諦めて試験時間中に寝てたり、
問題用紙に落書きしてたりする人がたまにいます。当然ですが言語道断です。
試験開始から試験終了時まではMAXの集中力を維持し続けて下さい。
それが出来ないなら高校に行く資格などありません。
なぜなら「あなたはうちの学校の授業を最初から最後まで集中して受けられますか?」
という学校側のメッセージが高校受験の50分という試験時間なのです。
この試験時間を最初から最後まで集中しきれないのなら、当然入学する資格はありませんよね。
だって授業や講義を最初から最後まで聞けないことを入学試験という場で証明しているのですから。
しかし、この試験時間中をすべて集中し切るというのは意外と大変です。
割と長期間の訓練が必要になってきます。
ロジカルリーディングで有名な英語講師の横山雅彦先生は「大学受験生は普段の勉強でも、
一度勉強を始めたら90分間は席を立たないということを徹底して下さい。その間は飲み食いは決してせず、
トイレにも立たないことを肝に銘じて下さい。」と著書の中で書かれています。
中高生も早いうちからこの時間の縛りに慣れるために試験時間と同じ時間は集中し切る
という訓練を普段からして欲しいと思います。
④試験が終わったら当日中に自己採点をすべてする
問題冊子と解答冊子を配布されているのであれば、家に帰ったらすぐに自己採点を始めて下さい。
自己採点を出来るように、問題冊子に自分が書いた回答を記入しておくことを忘れずに。
記述問題や作文は問題冊子にすべて回答を書くことは時間的に難しいので、余裕があればで良いでしょう。
普通、模試を受けたら自分の点数が気になって仕方ないはずです。
何も言われなくても帰ったらすぐに自己採点をしたくなるはずなのですが、
自己採点をしないという人も中にはいるのでこれも早いうちから「当たり前」にしておかなければなりません。
「自己採点をしない⇔自分の点数に興味がない」ということです。
自分の点数に興味がない人が、成績を上げることは可能でしょうか?私は不可能だと思います。
また、自己採点をするもう1つの目的は、学力を付けるためです。
自己採点をした点数を控えておいて、成績表が返ってきたときに、自己採点と見比べて見て下さい。
点数が近ければ近いほど学力がある証拠です。
裏を返せば点数に開きがあればあるほど(上にずれていても下にずれていても)学力が低いということになります。
自己採点が正確に出来るということは「何が正しくて何が間違っているか」の区別が
きっちり付いているということです。
そのような生徒は伸びる余地がかなりあります。
逆に点数が良くても、点数に開きがある生徒は現状の成績から中々這い上がれない場合が多いです。
ですので自己採点を毎回することによって、回答の正誤を見極めるという訓練を積んで欲しいと思います。
⑤模試の解き直しは数日中に全教科やる
解き直しも当日にすべてするのが理想ですが、教科数が多いとさすがに当日にすべては難しいかもしれません。
なので数日かかっても大丈夫です。
しかし、受験日から数えてどんなに遅くても3日後までには
全教科の復習が終わっている状態にしておかなければなりません。
鉄は熱いうちに打て。善は急げ。
解きたてほやほやの問題にもう一度本腰を入れて取り組むことには非常に価値があります。
自分が全力を傾けて取り組んだ試験問題は、しばらく記憶に残ります。
その記憶が熱い内に,復習をすることが効果的なのです。何回も解きましょう。
下位層の生徒はどうしても理解できない問題もあります。
その場合は学校や塾の先生に問題冊子と解答冊子を持っていって復習すべき問題を指示してもらいましょう。
とにかく同じ問題を何度も解くことが重要です。
模試は入試標準レベルの問題が出題されることが多いので、1問1問が試金石になります。
人に説明できるところまで理解するのが理想です。
最低でも解答のプロセスを理解し、自分で解答を再現できるところまで復習しましょう。
少しでも理解できない箇所は先生に質問しまくりましょう。
⑥2~3週間後にもう一度解いてみる
復習もばっちりになったら普段の受験勉強に戻るのですが、
2~3週間時間をおいてからもう一度本番と同じ試験時間で模試の問題を解き直しましょう。
当然、受験したときよりはるかに成績は良いはずですが、
取るべき問題で解けていないものがあるかもしれません。
そしたらまた⑤に戻って復習に入りましょう。
とても初歩的な部分だけを書きましたが、以上のことが当たり前に出来て
初めて「模試を受験した」と言えると思います。
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