☆長期記憶は、海馬を騙せばいい☆ 2025.9.15

☆長期記憶は、海馬を騙せばいい☆ 2025.9.15

 

 

少し専門的なお話をします。

私たちが何かを覚えようとするとき、その情報は脳の「海馬(かいば)」

というところに蓄えられます。

大脳辺縁系の一部であり、親指ほどの大きさです。

 

海馬には、主に2つの役割があります。

  • 短期的に記憶する
  • 記憶の重要さを判断する

 

私たちが新しく覚えた物事は、まず海馬で一時的に記憶されます。

「一時的」がポイントです。

基本的に、一度だけ見聞きした限りの情報は、しばらく経てば、海馬は忘れようとします。

「繰り返し情報が入っていないということは、この情報は生命維持には不要な情報だ」と

海馬が判断し、忘れます。

 

しかし、もし繰り返し情報が入っている状態があれば、話は別です。

「繰り返し入ってくる情報は、生命維持に関わる大切な情報に違いない」と、海馬は判断します。

大脳新皮質の「側頭葉」という別の場所に長期記憶として保存するようになります。

 

そのため、短期記憶と長期記憶とでは、記憶される場所が異なります。

  • 短期記憶は、海馬で保存
  • 長期記憶は、側頭葉で保存

 

ここまでの話でお気づきのことでしょう。

記憶力をよくするために、いい意味で、海馬を騙すことが必要です

長期的に記憶するには、記憶の重要さを判断する海馬に「これは重要な情報だ。

長期的に記憶しろ」と判断させればいい。

 

では、ここからがポイントです。

海馬はどう重要な情報かどうかを判断しているのでしょうか。

 

実は、すでに先ほど答えをお話ししています。

ずばり「繰り返し、情報が入ってくるかどうか」という基準です。

一度きりの情報なら「重要でない」と判断して、忘れます。

 

しかし、繰り返し入ってくる情報なら「重要な情報だ」と判断し、

大脳新皮質の側頭葉に記憶をします。

 

繰り返し入ってくる状態を意図的に作ればいい。

その方法こそ「復習」です。

 

「勉強は復習が大切」と言われる理由は、ここにあります。

 

復習をして、海馬に情報を送り続ければ、重要な情報として判断し、

短期記憶から長期記憶に変わります。

 

「覚えるためには復習をしましょう」と昔から言われてきたことですが、

そういう意味があったのです。

 

北九州市八幡西区折尾個別指導「オアシス学習塾」

 

 

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