☆模擬時計☆ 2017.6.15

☆模擬時計☆ 2017.6.15

ポイントは「時間の量の見える化」にあった!

子どもが時間を守って動けるようになる簡単なやり方があります。

それが「模擬時計」です。

 

一般的に、子どもは大人と比べてはるかに時間を管理するのが苦手です。

「あと5分だよ。わかってるの?」と言えば「うん、わかってる」と答えますが、

実はよくわかっていません。

「5分」という言葉の意味は一応わかっているかもしれませんが、

その5分がどれくらい短いのか、自分はどれくらい急ぐべきなのか、

そういうことはまるでわかっていないのです。

 

子どもは、大人に比べて時間を扱ってきた経験がはるかに少ないので、仕方がないのです。

 

そして、もう1つは、時間という量がまったく目に見えない量だということも大きいと思います。

量というものは、だいたい目に見えます。長さ、広さ、体積などは目に見えますし、重さにしても

見ればだいたいの見当はつきます。でも、時間という量はまったく目に見えない量です。

ですから、子どもにとってはとらえどころのない量なのです。

 

時間の量を見える化する

何かするのに必要な時間の全体量も目に見えないし、それがすでにどれくらい減ったかも、

残りの量も、全然目には見えません。そこで、大事になってくるのが時間の量が目に

見えるようにしてあげること、つまり「見える化」です。

模擬時計もその見える化の1つの工夫なのです。

 

この模擬時計は応用範囲が広くて、いろいろな場面で使えます。

Aさんの家ではリビングの壁の大きなアナログ時計の回りに同じ大きさの

模擬時計(画用紙に描いた時計の絵)を4つ貼ってあります。

1つは朝の着替えが終わる時刻を表していて、「着替え完了」というタイトルも書いてあります。

登校のために家を出る時刻を表す模擬時計には「出発」と書いてあります。

学校から帰って宿題を始める時刻の午後5時30分を指す模擬時計には「宿題」と書いてあります。

入浴の時刻を指す模擬時計には「お風呂」と書いてあります。

 

朝など特に忙しいですよね。

Aさんも、以前は、朝から子どもに「あと10分しかないよ! はやく、はやく」とか

「あと3分だよ! 何やってるの?」などと何度も言っていました。

言う度にイライラして声が大きくなり、子どもも反発して「わかってるよ!うるさいんだよ」と

言い返し、Aさんも「うるさいとはなに! あなたが遅いから言われるんでしょ」などと言い返し、

朝からケンカになることもありました。

そして、子どもを送り出してから自己嫌悪に襲われるという日々……。

でも、模擬時計を貼ってからは、朝からガミガミ追い立てることは減ったそうです。

 

また、帰宅後の宿題についても効果があったそうです。

本物の時計の針が5時20分、5時25分、と進んでくると、子どもも「もうすぐ宿題やる

時間かあ。イヤだなあ」「あと5分だあ」などと言いながらも、何となく心の準備が

できるらしいとのことです。そして、5時30分になると諦めがついて、

「しょうがない、やるか」という感じで取り掛かるそうです。

このように「見える化」されていると、完全に無視することができないのだと思います。

「見える化」されていないと、時間がどんなに過ぎても気にならないのですが……。

 

夜の時間帯に模擬時計を活用している家庭もあります。

Bさんの家では、「お風呂」「明日の服の準備」「ベッドに入る」「電気を消す」の

4つの模擬時計が貼ってあります。また、Bさんは自分用にも、「掃除」「断捨離」

「洗濯物取り込み」「犬の世話」「腹筋」などの模擬時計を貼ってあります。

紙の色を変えることで、子ども用の模擬時計と区別しています。

 

Cさんは、初めはリビングの時計の横に「着替え」と「登校」の2つの模擬時計

貼っていました。その効果が大きいことを実感したので、模擬時計を10個に増やしました。

ところが、これは多すぎたようで、子どもはどれを見ていいのかわからなくなってしまい、

効果が薄くなったそうです。それで、ダイニングに2つ、リビングに3つ、

玄関に2つというように分散させました。

 

デジタルよりアナログを

最後に、実践するに当たってのコツをいくつか挙げます。

最近はデジタル時計が増えてきて、アナログ時計が1つもない家庭もあるようです。

でも、子育て中の家庭ではアナログ時計がたくさんあったほうがいいと思います。

できたら、各部屋に1つはあったほうがいいでしょう。

そもそも時間という量は、60進法、12進法、24進法が混在したものであり、

子どもにとってけっこう難しいものです。

デジタル時計しかなくてアナログ時計に親しむ機会が少ないと、

この時間の基本構造がなかなか理解できません。

その結果、時計を読み取ったり時間を管理したりする能力が育ちにくくなります。

また、子どものためを考えると、文字盤の数字がはっきり読み取れるシンプルな

アナログ時計がいいと思います。

文字盤にゴチャゴチャした飾りや絵がついていると、子どもは数字を読み取りにくくなります。

 

模擬時計をつくるときも数字と針が大事で、これらをはっきり書くようにしてください。

そして、模擬時計は、できるだけ本物の時計と同じ大きさにしたほうがよいと思います。

また、数字だけ書いた模擬時計のもとを何枚かコピーしておいて、

あとで針だけ描き込むようにすれば効率的です。

この模擬時計によって、「はやく、はやく」と追い立てられる子どもが減ることを願っています。

「なるほど」で終わらずに、ぜひ実践してみてください。

 

北九州市八幡西区折尾個別指導「オアシス学習塾」

 

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